先のページでもベンチマークについて触れましたが、ここではベンチマークの詳細を紹介します。
投資信託の運用目標
ベンチマークとは、投資信託の運用において、目標となる指数のことです。一般的に国内株式に投資する国内株式投資であればTOPIX(東京株価指数)と呼ばれる東証1部上場銘柄の平均株価を表す指標が使用されることが多いようです。
多くの投資信託では、ベンチマークは目論見書で確認することができます(ファンドごとに発行されている週次や月次のレポートでも確認できます。ベンチマークが何かを知っておくことで、自分の投資したファンドの価格変動が大きいのか小さいのか、あるいは投資した時に比べ、今上がっているのか下がっているのかをおおよそのイメージをつかむことができます。
基準価額が1万円以下でも優秀なファンドとは
投信信託の運用成績についてその良し悪しを見る最も有効な方法は、ファンドがベンチマークに対して上回っているか下回っているかをチェックすることです。基準価額がたとえ1万円を下回っていたとしても、即座に運用成績の悪いファンドとは言えません。その間でベンチマークがそれ以上に下落していた可能性もあるからです。
例えば、TOPIXをベンチマークとするファンドにおいて、TOPIXが50%(半分の水準に)下落するなか、同時期にファンドの基準価額を1万円以上でキープするというのは不可能に近いことなのです。もし8000円の水準(20%下落)でとどまっていたとするならば、そのファンドは運用成績優秀なファンドと言えるでしょう。

ファンドマネージャーの評価に直結
ファンドマネージャーの最も重要な仕事はベンチマークを上回る運用成績を上げることです。つまりベンチマークはファンドマネージャーにとって株式市場における好敵手と言えます。そしてその好敵手は非常に手強いものです。
多くの運用会社においては、ファンドマネージャーの成績表として対ベンチマークでの運用成績を重視しているようです。そして、長期間、運用成績が悪い場合は交代を余儀なくされるケースもあります。受益者の大切なお金を運用するわけですから、その成績が報酬や待遇に反映されるのは当然のことでしょう。ファンドマネージャーとは自身の成績がはっきりと数字で表れる厳しい職業なのです。
一方で、購入者の心構えとしましては、例えば、TOPIXをベンチマークとするファンドに投資するのであれば、その時点で少なくとも日本株市場の上昇や下落といった価格変動Yは、受け入れる覚悟をすべきでしょう。ファンドマネージャーの対戦相手はあくまでも基準価額の絶対水準ではなく株式市場なのです。

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