政治・経済情勢を理解している国・地域を選ぶ
日本株よりも、米国、欧州、アジアなど海外の株式市場のほうが値上がりが期待できると考えるなら、国際株式型のファンドがねらい目です。
なかでも、投資家自身が政治・経済情勢に精通している国・地域に投資するファンドを選ぶのがベストです。
運用対象となる国の理解度を、次の項目でチェックしてみてください。
・その国の通貨は何ですか
・その国の政治情勢は安定していますか
・その国の主力産業はなんですか
・その国の公定歩合、長期国債の利回りを知っていますか
4つともわからない、知らない国で運用するファンドは、さけた方が無難でしょう。

外国株には日本株とは異なるリスクもある

大手証券会社によると、国際株式型ファンドを購入している投資家の多くは、すでに国内株式型のファンドを保有しているといわれています。投資先の分散を図る目的で、国際株式型のファンドを購入している人が多いということです。
過去を振り返っても、日本の株式市場が低迷していた時期にも、海外には株価が上昇していた国が多数ありました。また、この先再び日本株が調整期に入ったとしても、世界のどこかに株高が期待できる国はあるはずなので、国際株式型はリスク分散を図るうえで有効な投資対象といえます。
ただし、外国株へ投資する際には、日本株とは異なるリスクがあるので、注意が必要です。
まず、気をつけておきたいのは、為替リスクの存在です。たとえ、BRICsの株価が上昇しても、4カ国すべてに対して円高になれば、為替差損を被り、元本割れする恐れもあります。もちろん、円安になれば、為替差益を得ることが可能です。為替ヘッジの有無は必ず確認してください。
為替リスク以上に注意なのは、価格変動リスクが大きいことです。米国および欧州の先進国をのぞけば、海外の株式市場はすべて規模が小さく、日本など海外資金の動きによって相場が左右されやすくなってします。
一般に、株式の時価総額の小さな市場では、少ない資金でも株価の大幅な上昇が期待できる一方で、ちょっとしたきっかけで株価が急落する可能性があるなど、株価の値動きがあらくなりがちです。
日本株でも、大型株よりも中小型株、店頭株のほうが値動きは大きくなりがちですが、国際株式型の投資対象の中には、日本の店頭株式市場よりも規模の小さな株式市場も含まれています。株価が一方的に上昇、あるいは下落するなど一方通行的な相場になりやすいことや乱高下しやすいことが規模の小さな株式市場の特徴です。
近年、人気を集めている国際株式型のファンドの大半は、時価総額で日本市場の10分の1から100分の1程度の市場に投資しています。
これはすべての投資信託に当てはまることですが、ハイリターンが期待・実現可能ということは、投資対象がその分、ハイリスクになるということです。
国際株式型を選ぶ際には、為替リスク、そして価格変動リスクが大きいことを理解した上でハイリターンを追求しましょう。

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