期待利回り5%前後がミドルリターン
ミドルリターンの定義は人によって様々ですがここでは「預貯金プラスαの利回りが欲しいけど、株式投資のようなリスクはとりたくない」というニーズを満たす利回りをミドルリターンと呼びます。
期待利回りは金融情勢や株式相場などによって変化します。05年のように、1年でトピックスが40%近くも上昇するときには10%を越えてもミドルリターンとなりますし、反対に株価が低迷している時期だと、3〜5%でもミドルどころかハイリターンになる場合もあるでしょう。

バランス型のファンドに注目
商品の設計上、ミドルリスク・ミドルリターン型のファンドといえるのがバランス型になります。
日本、あるいは世界の株式市場が上昇局面にあるときには、ミドルリターンになるはずですし、逆に内外の株式市場が調整局面にあるときには、ハイリターン型を上回るパフォーマンスを期待できることでしょう。
バランス型は、外債だけで運用するタイプ、内外の株式と債券で運用するタイプ、内外の株式・債券・不動産で運用するタイプの3つが主流となります。
株式と債券でバランス運用するファンドの場合に株式の組み入れ率を上げると、より高いリターンが期待できますが、近年は株式を限度一杯組み込むよりも債券中心に運用するタイプ(例とあげると株式40%、債券60%)が人気を集めています。
株式・債券・不動産で運用するファンドはニューフェイスなので、利回りの優劣を判断するにはもう少し時間がかかりそうです。

グローバル・ソブリンはミドルリターン型の代表格
今やバランス型の代表格といえば、純資産残高5兆円という国内最大のファンド「グローバル・ソブリン・オープン」でしょう。
グロソブの場合、01年1月以降、毎月1万口当たり40円の収益分配金を出しています。基準価額が1万円の時に購入したとすると年間の利回りは4.8%になります。
基準価額の上昇率と分配を合わせたグロソブの総合利回りは、05年末までの3年間で年利6.8%、5年間では10.2%となっています。この間、アメリカをはじめ海外の金融情勢は大きく変化していますし、為替相場も大きく上下していますが、運用環境が変わっても同額の収益分配金を出し続けることがファンドの運用方針なのでしょう。
分配金を増額したダイワグローバル債券ファンド
05年は年後半以降円安が進んだため、為替ヘッジをしていない外債ファンドにとっては従来よりも収益を上げやすい環境でした。実際、グロソブ以外にも、年利10%以上と高利回りをセールスポイントに、大量に資金を集めた毎月分配型の外債ファンドが少なくありませんでした。
年末にかけて、グロソブに次ぐ勢いでせまったのが「ダイワグローバル債券ファンド(毎月分配型)」です。
このファンドの特徴は、運用成績に応じて分配金を変えていることです。1万口当たりの分配金は、05年4月までは50円にたいし、5〜9月には60円、10月以降70円と段階的に増額されました。ライバルに比べて分配金が多かったことも人気を集めている要因といえます。
運用資産次第で分配金を変える方針は、運用環境が変化しても安定分配を続けるグロソブの姿勢とは一線を画しています。
分配金にボーナスが特徴の「ハッピークローバー」
興銀第一ライフ・アセットマネジメントのDIAM高格付インカム・オープン(愛称:ハッピークローバー)も資金を集めたファンドの一つです。05年の利回りは19%と、外債ファンドではトップクラスでした。
通常、年利10%でもハイリターンと思われがちですが、年利20%に迫るファンドが現れたことで、運用環境が良ければ本来はミドルリターン型の外債ファンドでもハイリターンの達成は可能ということが証明された格好です。
ハッピークローバーも毎月分配型のファンドであり、最大の特徴は6月と12月に分配金を大幅に増額していることです。今後もこうした収益分配方法を継続していくのかどうかはわかりませんが、利回りだけでなく、分配金の支払い方法もファンド選びの重要なチェックポイントとなりそうです。

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