リスク限定型投資信託の人気
リスク限定型投資信託には様々なタイプがありますが、最もポピュラーなものとしまして、あらかじめ参考指数(日経平均株価)が定められ、当初設定した値下がり率などの条件を一定期間中に一度も割り込まなければ満期前でも、元本と一緒に所定の分配金(配当)が短期間で投資家の手元に繰上げ償還されるしくみのものです。
また、条件を絞りこんだ場合でも、繰上げ償還しない代わりに株価と連動させた資産運用などに切り替え、所定の価格を上回った時点で償還可能という「敗者復活」が付いているケースもあります。
これを図にすると下記のようになります。

いずれも基本的には投資家から集めた資産の大部分を高格付け債券などに投資します。この債券には一定の条件に達した場合に効果が発生する「オプション」が組み込まれており、この「オプション」部分が分配金の原資となっています。
ある運営会社の「条件付き利回り確保型ファンド」を例にとりますと、単位型で設定されており、信託期間は5年。ただし、設定後一年間の日経平均株価がある条件をクリアしていると、一年後に分配金とともに償還になります。その条件とは
(1)日経平均が一年間、スタート時の株価から25%以上下落しなかった場合
(2)途中で25%以上下落する局面があったとしても、1年後の株価がスタート時の株価を上回った場合
一方、(1)(2)以外のケースでは、日経平均に連動するように運用される通常の投資信託になるという商品設計になっています。
公社債投信と株式投信の中間
安全な配当も期待できないか?
そんな欲張りな投資家のニーズに応えようと、各社相次いで開発を急ぎ、2003年に設定された投資信託のなかで最も多かったのがこのリスク限定型投信です。
元本割れになるか否かの基準に、分かりやすい条件を設けたのが特徴であり、どの程度のリスクを覚悟すればよいのかを把握できる点が、高い人気となっています。
多くの投資家にとっては、安全性を重視した公社債投信か、それともハイリスク・ハイリターンを狙う株式投信か、どちらかを選ぶというのが一般的な選択肢だと思います。
リスク限定型投信は、両者の中間的なリスク・リターン特性をもった運用商品といえます。
尚、注意したいのはこうした商品はあくまでリスクを限定している商品であるという点。株価が現在の水準よりもさらに大幅に下がると予想する人はもちろんですが、株価が現在の水準から大幅に上昇すると考える人が、利回り確保型投信を積極的に購入するのはおすすめできません。

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