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グロース運用とバリュー運用

グロース投資とバリュー投資は対立するか

株式投資信託の運用スタイルでよく耳にするのは「グロースファンド」、「バリューファンド」といった言葉です。


当然のように相対する言葉として使われていますが、日本語に訳してみれば「グロース=成長」、「バリュー=価値」であり、決して反対の意味をなす言葉ではありません。


また、株式投資の世界で一般的に訳される「グロース投資=成長株投資」、「バリュー投資=割安株投資」という意味においても、同様の事が言えそうです。
ではその意味するところは何なのでしょうか?

「ラッセル/野村」はPBRで判断

日本株式投資の世界において「グロース」と「バリュー」を議論する際には、米国の資産運用管理サービス会社であるフランク・ラッセル・カンパニー社と野村證券金融経済研究所により作成された「Russell/Nomura 日本株インデックス」をベースとするのが一般的です。

インデックスファンド

このインデックスは一言で言うと、成長性の高さ低さをPBR(株価純資産倍率)によって定義するもので、高PBR銘柄を「グロース」、低PBR銘柄を「バリュー」としています。


純資産の算出にあたっては薄価ベースの自己資本に含み損益を修正するなど細かな調整が行われています。
ただ、このインデックスは年金運用などでは広く利用されているようですが、投資信託においてベンチマークとして使用されているケースは少ないようです。


また、投資信託のレーティングなど総合金融情報を提供するモーニングスター社では、PBRに加えPER(株価収益率)も使用し、高PER銘柄を「グロース」、低PER銘柄を「バリュー」として分類しているようです。
つまり、「グロース」、「バリュー」とは定義をする者によってそれぞれ意味するところが違う、ということも理解しておく必要がありそうです。

「グロース」を大きく凌駕する「バリュー」の運用成績

それでは上記の「Russell/Nomura」式の定義に従った場合、これまでの運用成績はどうだったのでしょうか。野村證券により提供されている「投資スタイル周期表」によれば、年度ごとのパフォーマンスは1980〜2003年の24年のうち、18回にわたり「バリュー」のパフォーマンスが「グロース」のそれを上回っています。さらにその18回のうち17回、「バリュー」は市場平均も上回っています。また、累計収益率においても「バリュー」が「グロース」を上回っています。


「バリュー」というと地味なイメージが強く、意外な結果かもしれませんが、日本株市場はこれまで「バリュー」優位の展開が多かったようです。

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